ワークラボの日常

3DP作品紹介(サインガイド)

視覚障害のある人が自分の名前を記入するって、イメージできますか?

目が見えない人が文字を書くなんてできないでしょ、と思ったかもしれません。いやいや、目をつぶって自分の名前書いてみてください。十分に伝わる文字が書けるものですよ。

元々見えていた人なら、中途失明しても名前を書けるものです。それでは、生まれつき(や文字を身につける前から)見えない人なら?・・・盲学校などでしっかり練習した人であれば書けるのです。

視覚障害のある人も、契約書や申請書、宅配便の受取りなど、自分で名前を書く機会は結構あります(もちろん、自分で書かずに代筆を依頼する人も多いですが)。私が同行援護でご一緒していた方など、小銭を出していては時間がかかるから、買物はたいていクレジットカードでした。そして、暗証番号の代わりに「サインで」というので、一度の外出で2回3回サインすることもありました。

ただ、名前を書けるとはいっても、枠線が見えるわけではないので、傾いたり、はみ出したりするのはよくあることです。そこで、サインガイドです。どの範囲に書いたらよいのか、触ってわかるようにしてくれます。

今回作成したものは、その彼をイメージして、クレジットカードと一緒に持ち歩き、支払いの時に使ってもらえるようにカードサイズで作りました。書き始めの位置が分かるように突起もつけました。

こんな商品を、アイデアを出し合って作っていきたいと考えています。面白そうと思った方、利用者募集中ですよ。