障害者の人数(全国編)
障害者の就労支援・雇用支援をするにあたっての基礎知識として、障害者の人数を確認したいと思います。
日本の人口 12424万人
身体障害者 436万人(人口比約4%)
知的障害者 109万人(約1%)
精神障害者 614万人(約5%)
人口は総務省統計局の人口推計2023年12月報より。
障害者数は内閣府「令和5年版障害者白書」より。元データは、身体・知的障害は総務省「人口推計」2016年10月1日(確定値)、精神障害は2020年10月1日(確定値)からということなので、ちょっと古いですね。
障害を併せ持つ人や、手帳を取得していない人もいるので、正確にはわかりませんが単純に合計するとざっくり人口の10%、10人に1人は障害があると言えるようです。
東京の人口には満たないけれど、神奈川や大阪に匹敵する感覚でしょうか。
野球やサッカーの試合では、それぞれのチームに1人の割合、小学校30人クラスに対して3人といった割合です。50人規模の会社だと、従業員のうち5人。それぞれの人が両親と配偶者と子2人、祖父母4人、兄弟1人を持つとすると、この範囲で1人は障害を持つ計算になります。
意外と多いと感じました。
もちろん、高齢化の影響で障害者が増えているところがあります。上記の障害者数のうち、身体障害者は73%、知的障害者は15%、精神障害者は35%が65才以上の高齢者ということです。
知的障害は生まれつきのものなので、若いころに障害認定されて、年齢が上がるにつれて、減っていきます。日本の高齢化率29%(令和5年版高齢社会白書より)と比べて低いので、あまり長生きされていないようです。
精神障害者もそうですが、身体障害者の高齢者の割合を見ると、年齢が上がって障害を持つ人が増えていることが伺えます。
障害支援の仕事をしていると、障害のある人はかなり身近で、いっぱいいると感じるものですが、数字の上からも、そういえると思いました。