面接会の準備④面接練習
高松ハローワーク主催の就職面接会に向けて、ワークラボでも準備をしています。作業を少なめにして、就職会準備の個別支援を行っています。内容は以下のようなことです。
〇自己理解
〇障害・病気の説明方法と配慮の依頼(ナビゲーションブック)
〇履歴書・職務経歴書の作成
〇会社分析
〇面接練習
障害者が就職する場合の面接では、一般的な面接と違う部分がいくつかあると思います。
一番大きな点は、障害があることが前提なので、障害や病気とその影響、仕事できるようにするための配慮や工夫等が話題になることです。障害者側が必要とする配慮をお願いし、会社側が受け入れられるようであれば、話が次に進むというところがあります。
ただ、障害がある人の中には、これらを話題にすることで、採用の可能性が下がると心配して、説明したがらない人もいます。会社側でも、遠慮なのか聞きにくいようで、しっかりと確認しないまま面接が終わってしまうのを見かけたことがあります。
ここを曖昧にしていては、採用に至ったとしても、本人は配慮が得られずに苦しい思いをし、会社側は向き合い方が分からずに悩んだり、期待した成果が上がらずに困ったりすることになります。
このようなことから、障害者雇用に慣れている会社では、自分のことをしっかり説明できるようでなければ雇いにくいという意見が出たりします。私も面接でどこまで話すべきか相談を受けた時は、しっかり伝えて、配慮が得られる状態で就職することをお勧めしています。そうでないとお互いに悲劇ですから。しっかり説明したうえで、そこまでの配慮は難しいと不採用になるようだったら、残念ではあるけれどむしろ喜ぶべきことと考えています。
もちろん、表現の仕方は注意が必要です。病名や障害名、障害特性などを医学書に書いてあるように伝えたのでは、なかなか理解されないばかりか、重々しく伝わって敬遠されることにもなりかねません。何にどう困るか、どう対応するかを自分の場合に限って伝えていくとよいと思います。それに、一方的にお願いばかりするのではなく、自身の努力や工夫も伝えていく必要があります。このあたりを一緒に考えていくことが、支援者の大きな役割と考えています。
会社側も聞き方に配慮が必要になります。あまりストレートすぎたり、尋問っぽくなっては話しにくくなってしまいます。仕事で活躍してもらうために会社側でできる配慮は何だろうか、と聞いてもらいたいものです。
他にも、離職理由や空白期間の伝え方が変わってきますね。会社が期待する役割も一般的な求人とはだいぶ違うので、自己PRの仕方も変わってきます。支援者が同席できる場合もあり、その時にどのような役割を担うかも、本人の能力や会社の反応によって考える必要があります。これらを打ち合わせて練習しています。(でも、今回は自己理解や書類作成に時間をかけたので、まだまだ練習時間が足りていない...)